栗駒山は宮城県・岩手県・秋田県の3県にまたがる栗駒国定公園にある日本二百名山のひとつで、標高は1,626メートルです。
宮城県では栗駒山、岩手県では須川岳、秋田県では大日岳とも呼ばれています。
「花の百名山」としても知られ、ヒナザクラをはじめ、イワカガミやイワイチョウなどの高山植物が豊富で6~7月の登山道を彩ります。
ブナやミズナラ、カエデ類の落葉広葉樹林が広がり、新緑、紅葉ともに楽しめます。
山開きが、5月中旬に開催され残雪を踏みしめての登山として楽しめます。
6~7月は豊富な高山植物に彩られ、9月末からは山全体が茜色に色づく紅葉と、11月の閉山まで四季を通じて楽しめます。
登山コースは宮城県側から6つ、岩手県から2つ、秋田県から1つと9本あります。初心者から上級者まで幅広い層に親しまれています。
よく利用されるのは岩手県側では須川高原温泉からの須川コースと、宮城県側のいわかがみ平からの東栗駒コース、中央コースです。
山頂は360度の展望で、鳥海山、月山、蔵王連峰、岩手山、早池峰などの東北の名峰のが見渡せます。
この記事では、宮城県側の中央コースと東栗駒コース、岩手県側の産沼(自然観察路)コースについて紹介します。
中央コース
登山口は、宮城県栗原市のいわかがみ平登山口(東栗駒コースと同じ)です。
山頂までの距離は約2.9キロで、所要時間は約1時間30分です。
登山ルート:いわかがみ平登山口 → 栗駒山
駐車場:いわかがみ平駐車場
- 台数:約100台
- トイレ:あり
序盤は、石畳の登山道になっています。
石畳が濡れていると滑りやすいので気をつけましょう。
石畳が終わると景色が広がりますので、景色を楽しみながら歩き、階段を登って山頂になります。
山頂での360度の展望をお楽しみください。
東栗駒コース
登山口は、宮城県栗原市のいわかがみ平登山口(中央コースと同じ)です。
山頂までの距離は約3.7キロで、所要時間は約2時間です。
登山ルート:いわかがみ平登山口 → 新湯沢渡涉点 → 東栗駒山 → 裏掛コース分岐 → 栗駒山
駐車場:いわかがみ平駐車場
- 台数:約100台
- トイレ:あり
序盤は中央コースと違って歩きづらい登山道になっています。
新湯沢渡涉点を過ぎ、稜線を歩きます。
東栗駒山から稜線を歩き栗駒山を目指します。
山頂付近は急斜面になります。
山頂での360度の展望をお楽しみください。
産沼(自然観察路)コース
登山口は、岩手県一関市の須川高原温泉登山口です。
山頂までの距離は約4.3キロで、所要時間は約2時間5分です。
登山ルート:須川温泉 → 苔花平分岐 → 産沼分岐 → 栗駒山
駐車場:須川高原温泉駐車場(須川コースと同じ)
- 台数:約250台
- トイレ:あり
登山口から進み、石畳の登山道を歩き名残ヶ原に出ます。
名残ヶ原では木道を歩きます。
苔花台分岐からゼッタ沢、三途の川の徒渉点がありますので、増水時には注意が必要です。
三途の川を過ぎ、産沼へと景色を楽しみながら山頂に向かいます。
山頂付近は急斜面になります。
山頂での360度の展望をお楽しみください。
その他のコース
須川コース
登山口は、岩手県一関市の須川高原温泉登山口です。
駐車場:須川高原温泉駐車場(産沼(自然観察路)コースと同じ)
- 台数:約250台
- トイレ:あり
表掛(御沢)コース
登山口は、宮城県栗原市の表掛登山道入口です。
裏掛(新湯)コース
登山口は、宮城県栗原市の裏掛登山道入口です。
大地森(世界谷地)コース
登山口は、宮城県栗原市の世界谷地入口です。
湯浜コース
登山口は、宮城県栗原市の湯浜コース入口です。
天馬尾根(秣岳)コース
登山口は、秋田県東成瀬村の秣岳登山口です。
下山後の入浴
いわかがみ平登山口からの「新湯温泉くりこま荘」には、露天風呂、内風呂があります。宿泊施設もあります。
いわかがみ平登山口からの「ハイルザーム栗駒」には、ふたつの露天風呂と大浴場があります。宿泊施設もあります。
須川高原温泉登山口からの「須川高原温泉」には、天然蒸気ふかし湯、大露天風呂、大浴場、中浴場があります。宿泊施設もあります。
須川高原温泉登山口からの「須川温泉 栗駒山荘」には、仙人温泉があります。宿泊施設もあります。